Biz/Browser導入事例


品川、赤坂、名古屋インターシティなど最先端オフィスビルや、外国人向け高級賃貸マンションの提供、分譲マンションの開発、不動産証券化ビジネスなど、総合ディベロッパーとして成長を遂げる興和不動産。2006年10月の本社移転を機に、ビジネスモデルの変革を目指すため全社的なシステム再構築に取り組んだ。
同社が求める、Web 集中型システムでありながら既存アプリケーションと同様の画面UI を実現するため、「Biz/Browser」は採用された。
導入背景
導入メリット
- クライアントブレードとBiz/Browserとの組み合わせでセキュアなリッチクライアントシステムを実現
- 快適なユーザインターフェース・操作性
- Web化による情報の一元管理とBiz/Browserによるシステムの疎結合化で業務と運用の効率を改善
導入背景
ビジネスモデルの変革にあわせたシステムの刷新が課題に
興和不動産は、東京都心部のプライムエリアを中心にオフィスビルや高級賃貸マンション、分譲マンションをはじめ、不動産仲介・コンサルタント、さらにはグループ会社を通じてビル・マンション管理などの事業を幅広く展開する総合ディベロッパーである。
特に近年は、社会環境の変化や不動産ニーズの多様化などにより、不動産保有リスクに関するコンサルティング等ソリューショ ンビジネスや不動産証券化ビジネスといった先進性を追及したビジネスに注力している。
ビジネスモデルの変革には、ワークスタイルの変革も必要となった。もともと2003年にシステム改修に着手しようという動きがあったが「環境面で大きな契機となったのは、不動産証券化という動きでした。」と語るのは、同社 企画管理本部システム開発室副室長の桂田稔彦氏である。「データを多くやり取りする必要が出てきたため、老朽化した旧システムではもう対応できなかったし、セキュリティ対策や監査など、情報システムの質的強化も求められるようになってきたのです。」
同社理事 企画管理本部システム開発室長の青木明雄氏は、「旧システムはオフィスコンピュータとMicrosoft Office Accessで開発したパソコンシステムが中心。各部署・各業務で機能ごとにそれぞれアプリケーションを保有して使用しており小さな整理されていないシステムがたくさんあるような状態でした。データの連携ができておらず、二重三重に入力する手間がありました。そこで、統合システムの導入を図りその際には新しい技術も取り入れようという検討が始まりました。」と語る。「基盤もシステムも整備が必要ということで、まずは山積みになっていたサーバを片付けるため、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」を入れるとともにVMWareを搭載して仮想化し、基盤の整備をしました。そして、業務ごとにセパレートされていたシステムの統合化を検討することになりました。」
選定理由
画面情報と入力情報とが分離した疎結合が導入の決め手に
ソリューションビジネスへの注力により顧客とのやり取りも増加し、それらの情報を、部門をまたいで共有し提案に結び付けていく必要が出てきた。しかも顧客情報などを扱うため、絶対に社外に漏洩しない強固なセキュリティを確立する必要がある。
しかし、当時使用していたAccess のデータは連動させるのが困難であり、また同時接続にも弱いため、各部署・各業務でそれ ぞれにデータを持ち管理していたが「まるでバラバラの電卓をたたいている気分だった。」と、青木氏は語る。「だから、新しい技術を取り入れ、Web 集中型の統合されたシステムに持っていきたいと考えたのです。」
システム開発を担当したのは、サーバやミドルウェアの設計・構築を担当していた日立電子サービス株式会社(旧日立エイチ・ ビー・エム)だ。
アプリケーションのWeb 化において課題となるレスポンスをクリアする、画面情報と入力データ情報との分離に着目したとい う。これは、セキュリティPCの導入とも方向性が合致する。
「画面情報と入力情報とが分離している疎結合がいい。密結合していると、トラブルシューティングで切り分けができない。だ から疎結合を実現できるBiz/Browser は、自分たちの考え方に合っていた。」と、青木氏は評価している。
また、「Access と同じような画面が簡単に作れるのが最大のポイント。Accessのようにきめ細かい画面を継承しながらWeb化ができる点を高く評価」したという。ユーザの視点に立てば、これまで使用してきたAccessと画面構成やオペレーションが大きく異なるのは負荷がかかりすぎ、使えないシステムになってしまう恐れもある。その不安をBiz/Browser が完全に払拭できたのである。
設計開発
負担の少ない開発環境がスムーズなシステム整備に貢献
同社は、賃貸管理・分譲管理・発注管理を統合した「SKC(System for Kowa Challenge)システム」構想を立ち上げ構築を進める中で、まずは2006年にリリースした分譲管理システムに「Biz/Browser」を導入した。
「使いやすく覚えやすい専用の開発環境が用意されているので、年齢の幅も広くさまざまな 経験を持つプログラマでも、負担なく開発することができた点が、非常によかった」と開発環 境ツールBiz/Designer の優位性を桂田氏は語る。
2007年には賃貸管理システム、工事管理システム、2008年にオーナー精算システム、営業計画システムとリリースされ、全社的に利用するWeb 統合システムが完成した。
「いろいろと試してみることはよいことだが、当時は博物館のようにさまざまなものがあふれていました。JSP しか知らないと言ってBiz/Browser に触ろうとしない人もいました。けれど、一度選んだものはしっかり使ってみようと社内で意思統一を図り、Biz/Browser の社内 展開を推進していきました。」と、青木氏は当時を振り返る。「そして基盤もシステムもフロントも一気に整備できたので、膨大化するデータのやり取りに耐え、かつ、セキュリティ強化を同時に実現するシステムになり、ワークスタイルの変革にもつながったのです。」

導入効果
拡張性・柔軟性を実現し、使い手が快適に操作できるアプリケーションに
導入効果として青木氏は、「Biz/Browser による理想的なシステム化は、社員のシステムに対する考え方を変革しました。」と言う。「現場からの要望を聞き、それをシステム化するとど のくらい楽になるのか?など、ずいぶんたくさん会話をして検討しました。作業ボリュームを人月計算で金額を算出しその効果の計算もしました。その中で、やるものとやらないものとを大きな塊で区分し、効果のあるものだけをやるようにしました。コスト意識が進んだと思います。」
そのようなワークスタイルの変革を中心に据えたシステム改修の一環で、アプリケーションのWeb 化を図り、Biz/Browser の導入に至ったわけだが、「当初危惧していたWeb 化による操作性・レスポンスの悪さは一切感じません。」と、桂田氏は語る。
事業拡大によりデータ通信やサーバへの負担が大きな課題となってくる中で、同社では、基盤・システム・アプリケーションとトータルに改善することで、全社的なコスト削減に成功しているのである。
青木氏は、最後に「システムの再構築の基本として求めたのは、使い手が快適に操作できるアプリケーションを提供できること、そして拡張性・柔軟性を考慮してシステムは疎結合であるべき。」とシステム変革の基礎となった考えを再度強調した。疎結合という側面でも、Biz/Browser の本質的な考え方と見事に重なっているといえる。
詳細資料
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興和不動産導入事例(PDF 1.28MB)
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本ドキュメントの掲載内容は、2010年03月現在のものです。
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ユーザプロフィール
興和不動産株式会社
- 1952年に設立し、不動産の売買、賃貸、斡旋、鑑定評価業務を開始。1958年に在日外国人に快適な住居提供をするため、業界に先駆け外国人 向け独立住宅賃貸業務を開始。1959年には賃貸ビル第1号「東一番丁ビル」(仙台市)を竣工、ビル賃貸業務に本格進出した。
- 1998年に「品川インターシティ」(港区港南)竣工。3棟の超高層オフィスビルと商業・文化複合施設で、品川駅東口地区開発の先駆けとなる
- 2003年には、新SPC法に基づき不動産の証券化業務に着手。事業規模が大幅に拡大。
- 資本金198億円、売上高904億円(連結ベース)、グループ会社6社(2009年4月現在)。
- URL:http://www.kowa-re.co.jp/


