印刷に関わる「顧客情報〜受発注〜印刷〜出荷」までの管理を、Webシステムに移行した大日本印刷株式会社包装事業部。そのため帳票もWebシステムからプリントできることが必要とされた。そこで選ばれたのがBiz/PrintServerである。
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大日本印刷株式会社
包装事業部 デジタル・ネットワーク化 グループ推進本部
情報ネットワーク化グループ
シニアエキスパート 斎藤 和司 氏 |
 | 大日本印刷株式会社
包装事業部 デジタル・ネットワーク化 グループ推進本部
情報ネットワーク化グループ
エキスパート 奥野 泰史 氏 |
見積り・受注から製造・品質管理まで大規模Webシステムで構築
大日本印刷株式会社包装事業部では、食品・飲料の包装といったパッケージ資材の開発・製造を行っている。このようなパッケージ資材は印刷したら終わり、というわけではない。出来上がった製品はお客様の工場で製品包装に使われて初めて商品となり、生活者の手に渡る。包装事業部では、品質の高い「安心・安全な」包装資材を提供するための「ものづくり」支援として、お客様への企画提案から製造〜納品管理に至るまでWebシステムを構築しており、その中でのプリント管理は全てBiz/PrintServerを利用している。
品質管理・進捗管理のためのFAXや電話指示を、全てBiz/PrintServer出力に置き換え
包装資材の製造過程においては、お客様の工場ラインに合わせて製造・納品しなければならない。しかしながら、必ずしも予定通りに進まないこともあり、細かい製造工程の進捗管理が必要となってくる。また、生活者のニーズ変化による仕様変更などにも対応しなければならない。
このような細かな対応が求められる中、お客様との窓口である営業部門と製造現場は地理的に離れた場所にあるため、今までは製造指示を電話やFAXでおこなっており、そのために利用されるFAX枚数は一ヶ月で3,000枚以上を数えていた。今回のシステム構築によって、全てWebシステムとBiz/PrintServerに置き換えることができた。
実際の業務においては、営業部門で製品製造の予定調整や追加依頼の連絡を受けると顧客ごと製品ごとの在庫情報等を確認し、Webフォームに連絡内容の具体的指示やコメントを入力、社内ネットワークを使って現場担当者側のプリンタへダイレクトにプリント指示を送る。
これらの出力データ生成やプリント管理は全てBiz/PrintServerで行っており、以前のFAXに比べて述べ「250時間/月(予定調整作業)+167時間/月(追加依頼作業)」要していたものが「50時間/月(予定調整作業)+67時間/月(追加依頼作業)」で済むようになった。また電話回線ではなく社内ネットワークであるLANを利用するため、電話回線にかかるコストはゼロになり確実に伝送されるようになったことも見逃せない。さらに複数の工場にまたがって製造している製品の場合、FAXでの配信を利用すると必要枚数を個別に送らねばならないが、Biz/PrintServerならば出力先のプリンタをそれぞれ選択するだけで、ダイレクトに複数の担当者のプリンタに対して直接出力できる。そのため、FAXを社員が担当者に配る手間も、またFAXが届いていないといったミスもなくなった。現在手書きの帳票は使われていない。
また、Biz/PrintServerは、お客様との打ち合わせの段階からも使われている。製品となるパッケージ資材がフィルム包材の場合は、軟包材という資材特性のため、最終的に印刷面、プリント面、コーティング面などミクロン単位の薄さのフィルムを何層も重ねたものになるが、その後お客様の工場での加工があるので、用途によって製品の仕様が違うことになる。これら製品の規格はWebシステムで入力し、結果がBiz/PrintServerに送られ、プリントデータを生成、規格書としてプリントされる。この規格書がOKになると、さらに製造に必要な情情報が付加され、その規格情報は製造現場である工場へデータとして送られる。
ノントラブル、障害ゼロの実現が、Biz/PrintServerの安定性と信頼性を実証
既に包装事業部内においてはクリティカルな存在となったBiz/PrintServerだが、驚いたことに障害は一度も発生していないという。
包装事業部デジタル・ネットワーク化推進本部 情報ネットワーク化グループ シニアエキスパート、斉藤和司氏によれば「現在10台のBiz/PrintServerを導入しており、利用しているユーザは約1,000クライアントです。業務自体、24時間休みがありませんからシステムもフルタイムで使っています。しかしながら、今まで発生したトラブルはOS自体に起因したもののみで、Biz/PrintServer自体に起因したトラブルはありませんでした。」とのことである。現在はプリントJOBの管理からプリントデータのスプールまで全てをBiz/PrintServer上で行っているため、非常に安定しているとのことである。
また包装事業部デジタル・ネットワーク化推進本部 情報ネットワーク化グループ エキスパート、奥野泰史氏は次のように語っている。「ホストのバッチ処理を今回のシステムへ移行した分でも1日あたりおよそ1,000枚はプリントしていますが、問題なく稼動しています。それに工場で1日の作業報告出力をするためにプリントが集中する時間帯があるのですが、これも本来ですとWebシステム(Webアプリケーション)側でプリント処理まで行うべきものを、Biz/PrintServerを利用することによって、プリント処理をBiz/PrintServerに任せ、理想的なシステムの負荷分散処理が可能になっています。」
WebフォームからPDFファイル出力のメリットと、簡単で素早い帳票設計が可能なツール
「社内において、PDF(Portable Document Format)ファイルは標準になっているので、それが出力できることも選んだ理由の一つです。」
包装事業部では、Webシステムに移行した段階で様々なプリント関連ツールを利用してきたが、結果的に高コストになってしまったり、その製品独自の専用ビュワーが必要であったりした。その点Biz/PrintServerはHTMLベースの帳票作成ツールを利用して画面と同じイメージの、精度の高い帳票が簡単に開発できることに加えて、PDFファイルが容易に生成できることから決定した。また、AcrobatReaderは既に社内標準ツールとして利用されていたため、新たに製品独自の専用ビュワーを配布する必要がない。通常、多数のクライアントおよびユーザを抱えているシステムの場合、ちょっとしたバージョンアップやメンテナンスでも無視できないコストとして跳ね返ってくるが、その点AcrobatReaderならばどこでも手に入る上にその分のコストはゼロである。
「帳票の作成も、普通開発では何人月とか何人日とかで計算しますが、Biz/PrintServerの帳票ツールを使うと何人時の計算で開発が可能なので、従来の方法の1/10以下の時間で開発が済んでしまいます。それにHTMLを拡張したタグベースで開発できるので、コードの中を見ても何を行っているのか分かります。つまりプログラマでなくとも簡単に開発ができるため開発のコストパフォーマンスは抜群によいと言えます。」と奥野氏は語る。
大幅なコスト削減を可能にするとともに、業務を変える可能性を持つBiz/PrintServer
包装事業部では、PDFファイルを作成して、それを画面で確認するという使用環境を予定していたが、Biz/PrintServerがPDFファイルを生成する際に、中間ファイルとして一旦出力されるEMF(Windowsメタファイル)ファイルをダイレクトにプリンタに送ると、画面イメージをそのまま出力できることに気づいたため、プリンタへの直接出力方式も採用した。
「一刻を争う指示などはメールにPDFを添付するより、担当者のプリンタへダイレクトに出力した方が効果的です。メールだと自分から見る、という行動を起こす必要がありますが、目の前にプリントされれば急いで対応してくれますからね。」と斉藤氏は語る。
さらにBiz/PrintServerの導入によって既存伝票の印刷も確実に減っている。Biz/PrintServerを利用することにより、従来、ラインプリンタやドットプリンタで出力していた複写伝票を使用せずに、伝票利用に必要な枚数を配布する場所へダイレクトにプリントするといった利用形態をとった。おかげで、1,000枚近い5枚綴りの複写伝票を必要部署へ仕分けをして配布する作業も不要になり、作業の省力化を図ることができた。
現在包装事業部では、Biz/PrintServerで印刷される帳票をより分かりやすくするために、パッケージの画像データも取り込んだ形でプリントできるようにしている。画像データベースに蓄積された画像データを印刷帳票生成時に読み込み、文字情報に付加し、レイアウトして出力するのである。これもBiz/PrintServerがPDFファイルを自由にハンドリングできる機能を持っていることにより可能になったといえるであろう。